【コラム】 #心地よい暮らしと、石けんと。 第13回 〜Now Playing 〜
- 2022.09.05
- コラム
「カラダからのメッセージを無視せずにいられる力こそ、宝もの」と、感じた夏。 共に暮らす中学生の子供たちから、学ぶことがたくさんあります。
数年前から登校時間が迫ってくると、きまって「原因不明の腹痛」を訴えるようになっていた子供たち。
「不登校にはなりたくないけど、いくのが辛いから、家で勉強したい」 。そんな風に言われた日もありました。 そんな彼らですが、夏休み中、1度も腹痛になりませんでした。
「やりたくないことを、極力しないこと」で、人は元気でいられる。と、わたしは思います。 そして元気でさえいれば、誰しもが自分らしい一歩を踏み出すことができるはず。
あきらめでも、無理に押し込めるでもない「あたたかいまなざし」や、ある意味「放っておいてあげられる力」も、みんながよい方向へと進むために大切なことなんだと、「自分の気持ちに忠実」な彼らから学んだのでした。
今回は「Now Playing」というテーマでお伝えさせていただきます。
直訳すると「再生中」という意味です。早送りでも、巻き戻しでもなく、再生中。
何が言いたいかというと「目の前のことを大切にしよう」ということ。
心の平和を望むのであれば、焦って「早送り」ボタンを押すのでもなく、過ぎたことを取り戻そうと「巻き戻し」ボタンを押すのでもなく、「再生」ボタンを押すのです。
約1ヶ月のお休みを経て、「いま目の前のことに真剣に、やれることをやる」。これこそが、一人では何も成し遂げるとこができない豆ツブのようなわたしにできる、唯一のことだという想いに至りました。
オラクルカードを使ったセッションや、お仕事の主軸となる石けん教室の講座にも、いまのわたしにできる全力で初心にかえって、真剣に。
あたりまえに思えるような瞬間にも、五感を全集中し、一日一日を大切に生きようと胸に誓ったのでした。
【プロフィール】
手作り石けん教室『soapmaking studio uguisu』主宰
chitose
自身の肌の弱さと子どものアトピーをきっかけに石けん作りに興味を持ち、学び始める。2016年葉山町の自宅にて手作り石けん教室「soapmaking studio uguisu」を立ち上げ、現在はワークショップ、自宅でのプライベートレッスン、オンラインレッスン、体系的に石けん作りが学べるオリジナルカリキュラムなどを実施中。アート作品のような美しい石けんが並ぶインスタグラムも人気。