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【コラム】暦と季節のお話 〜節分は1年に1回ではない?その意味と開運方法〜

こんにちは、暦研究家のひさとみゆりかです。
日本には細やかな季節の移り変わりを楽しむ文化があります。そこには意味や意図があり、私たち現代人が忘れがちな柔らかな時間が流れています。

すべて取り入れる必要はもちろんありませんが、少しでもみなさまの生活にそのような時間をたしなむ余白が生まれるといいなと考えています。

さて、2回目の今回は【節分】について。おそらく節分は一年に一回、鬼のお面と豆まきのイメージが強いと思いますが、実は一年に四回ありとても大切なときです。

節分とは、【季節の分かれ目】という意味から成り立っています。ここには【土用】という季節が深く関わっていて、土用はきっと夏の土用の丑の日にうなぎを食べる、そんなことでご存じのかたも多いとき。この土用と節分はセットになっているのです。

各季節、春夏秋冬という四季の合間に土用という約18日の期間がはさまります。この土用は自然を神様がゆっくりと次の季節へ動かしてくださるときで、反対に私たちはあまり大きなことを動かすのは控えると言われている時期です。

この春夏秋冬は、始まりを意味する漢字【立】がつく、立春、立夏、立秋、立冬がそれぞれの季節の入口。ここの前日から遡ること18日間を、季節の変わり目として土用ととらえます。

たとえば、今年であれば2月4日に立春をむかえ、その前1月17日から2月3日が冬の土用期間です。そしてその各土用の最終日が【節分】となります。

前の季節が一番のピークをむかえ、次の季節の扉がみえるとき。特に立春は旧暦では一年の始まり、つまりお正月にあたるため福を招く行事があるのです。

土用からすすみ最後の日、節分は溜まった疲れや邪鬼を払い、心と体を整え、すすむときです。このため【鬼はそと~】と豆をまいたり、にんにくやイワシ、ヒイラギを使った飾りをつけて鬼をはらう風習がいまでも残っているのです。

この節分と土用は、この先も春、夏、秋とまた巡ります。そのたびに豆まきが必要なのか?と聞かれるとそうではないのですが、ちょうど季節との分かれ目、体調を崩しやすかったり、感情が揺れ動いたり。そんなときとなるので、ぜひ知っておいていただきたい調整の暦です。

夏の土用の丑の日のウナギ、以外にもそれぞれの季節に邪気払い開運食が準備されていたりするので、それに合わせて献立を考えてみることも楽しいです。

土用卵、土用シジミ…ちなみに冬土用は未の日に、赤いものを食べると開運になりますよ。2022年は1月30日日曜日です。

いかがでしたでしょうか。

節分や土用もその意味を知るとより楽に過ごせると思います。また今は恵方巻やロールケーキなども登場していたり、立春に福を招く行事ごとをぜひ楽しんでみてくださいね。

 

 

ファイナンシャルプランナー兼暦鑑定士

ひさとみゆりか

新卒で証券会社に入社後、ご縁がありお寺や神社の資産運用にたずさわる。そのときに旧暦(こよみ)の見方、考え方を教わり、学びを深め、富裕層のクライアントなどへ暦のタイミングについて話せるようにまでなる。2016年暦でみるタイミングが吉となりファイナンシャルプランナー兼暦鑑定士として独立し、半年後に本を出版。2020年よりインスタグラムにて暦の発信をスタート。現在は暦と季節を大切にするサイト<暦と季節>をリリースし、日本古来から続く暦について伝えている。

開運日が分かる暦シート始めました
https://kamakurakoyomi.stores.jp/items/61de5e11dd8d39628774ea09

暦と季節を大切にするサイト
https://koyomitokisetsu.com/

YouTube<九星気学に基づいた運勢についてお話しています>
https://www.youtube.com/channel/UCnZLwG1xhFco1SIllDmuUjQ

 

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