葉山時間

Column

nomad spirit #02 葉山スタンダード

クリスマスカードを描き終えて散歩に出た。Tシャツにショートパンツで。何故なら20度もあるからだ。過ごしやすいのは良いが喜んでいる場合ではないのは、ここはハワイではなく葉山だから。 地球温暖化の影響は世界中で起きているのに、COP会議を見ていても進展がない。 

ハワイは多くの日本人も行くリゾート地だが、五大陸から一番離れた諸島である。その島々に変化がおきたのは 1990年代で、1995年にはナショナルジオグラフィック誌がハワイの動植物の危機を特集した。

1993年からアメリカの副大統領を務めたGoreおじさんは政治家を辞めて、温暖化を抑える運動を始めた。

僕のクリスマスカードも1995年から地球と自然をテーマに描き始めたのだが、地球の壊れは止まらない。

動物は何もできない

葉山だって大変ってご存知だろうか?
海です。ちょっと前まで天然のワカメが、その後ひじき、そして天草が多く採れたが何年か前からすっかり採れなくなってしまっている。何しろ熱帯魚が泳いでいるのだから海流が変わり、水温は上がり、水位が上がるのも時間の問題。

さて、葉山時間を共有してる僕たちはどうすれば良いのか考えてしまう。

ロサンゼルスの沖合にサンタカタリナという島がある。もともと、先住民の居住地にした所だが1800年後半からリゾート地になりはじめた。この島では何十年も前から住民、観光客の移動は徒歩、自転車、ゴルフカートだ。つまり、住民は自家用カートを所有している。多分、10キロも出ないスピードでのんびり運転していて、空気の汚染も防いでいる。 葉山で僕たちは何をすべきか…。

植物も何もできない

勿論、環境保護に多くの運動をしている人々がいるのは 知っている。素晴らしいことだが、もっとメジャーなウエーブを作り出せないのかなと考えてしまう。 今や、SNSの世界であるけど、カフェの写真やら、料理の写真で溢れている。もっと有効な利用があるでしょう

日本は島国で未だにその感覚が抜けてない。グローバル化と言いながら。

スウェーデンのグレタが始めた学校ストライキは一年で世界中に大きなウエーブを作った。個人的には彼女がエキセントリックになり過ぎで、笑顔で運動すればもっと良いと思うのだが、それほど彼女は危機感を持っているのです。 温暖化防止の葉山スタンダードを考え、グローバルな展開になる方策はないだろうか…、グレタがしたように。 

つまり、温暖化の原因を考えていくと、国策、企業の都合が原因で、その恩恵に甘えてた僕らが元凶かもと思ってしまう。ライフスタイルを変えていけば企業はそれに合わせなくては立ち行かなくなり、国はその動きを無視出来なくなる筈だ。ヨーロッパでは飛行機の使用を抑えて、列車の利用が増えてきている。 一時、少なくなった夜行列車も復活。そうするとどうであろうか、人々は急いでいて飛行機を利用していた時に味わえなかった夜行列車を得たのです。それは余裕がある時間の楽しみです。

いつの間にかPC利便性の虜になって早く済ませることが良いという感性になってしまっていたのです。

それがco2を撒き散らす飛行機から列車にシフトを変えることで温暖化防止に役立ち、且つ幸せの時間を取り戻したのです。そうすると、航空会社は使用済みの食用油を精製した燃料で70%のco2を減らした飛行機を飛ばし始め、水素の使用も模索してます。

僕たちのライフスタイルを変えれば企業も変わるのです。葉山からどの様なウエーブを世界に発信出来るのか、考える時間をみんなで持ちたいですね。 

ほどほど感の時間の流れは考えるのに最適の場所。

そして夜行列車の時間ならぬ、葉山時間の中で。 

 

 

honolulu,bishop museumはハワイ、南太平洋の動植物、考古学、文化の世界最高峰の研究所でもあります

プロフィール
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商業施設、住宅等の計画デザイン、絵描き、ファブリックデザインを主にデザイン、アートワークを楽しんでいる。好奇心100%。
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