こんにちは、ひさとみゆりかです。

第6回目の「#幸運を引き寄せる暦のおはなし」最終回となる今回は私が日頃、幸運を導いてもらっている自然物についてのお話です。

昔の人たちは今の時代ほど科学的な根拠がなかったため、【目に見えないこと】をとても大切にしていたように感じます。

たとえば【気】が、季節や日々の暦によって陰陽に変化すると考えていました。

陰と書くと、マイナスやあまり良くないこと、と感じるかもしれませんが、そうではなく陰に適したこと、陽に適したことがそれぞれあると理解し、陰のときにはお休みをしたり、道具や自分自身のケアや治療の時間をとっていたようです。

そしてその陰のときには、自然のなかでとれた作物や花々、食べ物を生活に取り入れ邪気払いをしていました。

たとえば、これから先12月にめぐってくる冬至という季節には、お風呂にゆずを浮かべて湯治（とうじ）とし、気を整えることを大切にしていました。

そのほかにも2月の節分にはいわしを玄関に飾って、ニンニクを食べ鬼を払う、邪鬼払いとする文化もあり、私たちの【気】を整えるためにその季節に合わせた自然物は切っても切れない縁があるのです。

また季節に合わせた行事ではなくとも、日々の生活に、その場の【気】をはかるバロメーターとして生花を飾ることも行っていました。第一回目のコラムで書いた、お榊という葉を神棚にお供えすることもそうです。

【気】がよい場所では植物がいきいきとし、長く美しい状態にあります。反面、【気】が乱れているとすぐに枯れてしまったり、植物がもたない。

これは、私もお花を飾ることが好きで日々感じますがそのお花をケアできる【余裕】の有無にも影響していると実感しています。

お花を大切に、美しくケアしてあげる余裕があれば、おそらくその人自身の【気】もよい状態で保てる。そうではなく、お花をいただいた時以外、ケアする時間も余裕もなければ、きっと自分自身にも、また他への配慮も余裕がないということでしょうから【気】が少し乱れている。

そういう意味で、空間の【気】だけではなく、自分自身のエネルギー状態をも可視化できることなのだろう、と実感しています。

日々の生活のなかで植物を愛でる、また季節ごとにあわせた行事や風習を大切にする。そんな余裕が現代人の【気】を整える時間としてもとても大切なものではないかな、と考えています。

私自身、鎌倉に移住し、旧暦とともに季節やお祭りを楽しむ生活を深める上で、刺激的ではなくとも心の豊かさを多く感じるようになりました。幸運は、どこかから舞い込んでくるものではなく、日々の生活にあるものだと思っています。

みなさまも暦や季節を感じ、自然と調和した生活を取り入れてみてください。その中にきっと【幸せだな】とふと思える瞬間が見つかると思います。

いかがでしたでしょうか。

今回で#幸運を引き寄せる暦のおはなしと題したコラムは最後です。またこれからはより季節に調和したお話をお届けさせていただく予定ですので引き続きお読みいただけたら嬉しいです。

【お知らせ】

鎌倉発、暦と季節に調和した和の香、製作いたしました。

来年2022年の干支【壬寅（みずのえとら）】をイメージした、鎌倉の自然物を使用した和の香、ルームスプレーを限定で製作いたしました。鎌倉のひのきと杉の間伐材から生まれた香りを中心に、今回のコラムに少し書かせていただいた冬至で邪気払いに使用される【ゆず】もブレンドしております。

2021年11月15日までクラウドファンディングにてご予約受付中です。こちらのクラウドファンディングでご予約いただいたかたには限定のこよみくじというおみくじを特典でお付けいたします。

ぜひこの機会に、ご予約いただけましたら嬉しいです。
https://camp-fire.jp/projects/view/502876

 

 

ファイナンシャルプランナー兼暦鑑定士

ひさとみゆりか

新卒で証券会社に入社後、ご縁がありお寺や神社の資産運用にたずさわる。そのときに旧暦（こよみ）の見方、考え方を教わり、学びを深め、富裕層のクライアントなどへ暦のタイミングについて話せるようにまでなる。2016年暦でみるタイミングが吉となりファイナンシャルプランナー兼暦鑑定士として独立し、半年後に本を出版。2020年よりインスタグラムにて暦の発信をスタート。現在は暦と季節を大切にするサイト＜暦と季節＞をリリースし、日本古来から続く暦について伝えている。

暦と季節を大切にするサイト
https://koyomitokisetsu.com/

YouTube＜九星気学に基づいた運勢についてお話しています＞
https://www.youtube.com/channel/UCnZLwG1xhFco1SIllDmuUjQ