葉山散歩 vol.1『葉山茶寮 六花 RICCA』
葉山のシンボルでもある葉山御用邸。目の前には白い砂浜の一色海岸があり、柔らかい砂浜から静かに海が広がるその先には、堂々とした富士山の姿を望めます。御用邸を背にして前を通る、県道134号線の脇道を入ると、土塀に囲まれたお屋敷が現れます。ここが今年の夏にオープンした茶寮『葉山茶寮 六花 RICCA』です。
白い木綿の「六花」の暖簾をくぐると、広がる日本建築の佇まいに圧倒されます。大正時代に戻ったような錯覚に陥ってしまう木の縁側と昔ながらの風情のあるガラス戸、正面玄関は広く、正面に飾られている一輪挿しは和の雰囲気たっぷりの生け花が枝物と一緒に楚々と生けられていました。
オーナー・高橋さんに建物の謂れを聞いてみましたところ、もともとここは昭和天皇の侍医頭であられた旧・塚原伊勢松氏の別邸として当時宮内庁が建設した建物だったそうで、昭和天皇が葉山の御用邸に来訪された際にはここから日参されたそうです。華美さがなく凛とした佇まいは、当時の面影を偲ぶことができます。
写真:縁側側のテーブル。タイムスリップしたような空間でお食事やお茶が楽しめます。
玄関のお花をめでた後、通された縁側の方に柔らかな日差しが差し込むテーブルが3席ほどあり、そこは古き良き日本の家屋の気持ちいい空気が流れていました。右手側にはアンティークのチェストに素敵なグラスが並べられていて、その前は一人で来店しても楽しそうなカウンターが広がり、お店のスタッフさんとの会話が楽しめる空間となっています。カウンターの先にも素敵なお庭があり、ガラス戸越しにテーブルが何席かゆったりと並べられていました。
写真:真ん中にはカウンター席 一人で来ても楽しめます。
写真左: 笑顔が素敵なオーナーの高橋章子さん
写真右: 抹茶のアフォガード 抹茶の新しい美味しさを楽しめました
オーナーの高橋さんは逗子で人気の餃子屋さん「ハトコヤ」を共同経営されていらした方で 、今回のお店のコンセプトは味覚、聴覚、嗅覚、視覚、触覚に加えて第六感まで感じて過ごしていただけるような六つの愉しみ(六つの花)を味わえるお店として、ティータイムは和菓子とお抹茶、平日のlunch timeは六花御膳という季節折々の旬を楽しめるランチメニュー、学びの場として火曜日は和刺繍といった教室の開催など、いろいろなメニューを用意して、ゆったりとした楽しいひとときを楽しんでもらいたいとのことでした。
週末特別メニューは「週末限定ハトコヤ昼ごはん」。湘南豚と葉山牛を使った完全無添加のハトコヤの餃子をメインとしたハトコヤ御膳。この素晴らしい雰囲気の中でハトコヤの美味しい餃子を頂けるのも楽しみですね。
葉山茶寮 六花 RICCA
住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1664-1
電話:046-884-9616
Instagram: @riccahayama
※営業時間、メニューについてはホームページをご覧ください