葉山時間

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【コラム】 #心地よい暮らしと、石けんと。 第14回 〜 大人の遠足 江ノ島編 〜

先日、日常と非日常が溶け込む街「江ノ島」まで、大人の遠足に行ってきました。  

実は、これまで一度も足を向けたことがなかった「江島神社」  。今このタイミングで導かれたのだなと思っています。  

恥ずかしながら、神社仏閣に対する知識をほとんど持ち合わせていないわたし。  

けれども今回はやさしい「神社仏閣女子」たちが同行してくれました。  

神様のことや参拝の作法など、わざわざプリントまで持参して。  

結局は心優しい仲間や他人に助けられながら生かされていると思う日々なのです。  

当日は秋晴れ、神社参拝の日にふさわしく(?)日頃の罪や穢れを落とすための  「禊(みそぎ)」的イベントが次々に起きたのでした。  

まずは友人の携帯がフリーズ!
そして待ち合わせのカフェで見知らぬ方にコーヒーをこぼされてしまうというハプニング。  

私はというと水筒の蓋を緩めたままに歩いていたようで、お茶をこぼしたり。
(よりによって股間付近に、恥ずかしい… )  

そして昼食中には、テーブルにカマキリが現れ驚いた男子たちが、食器を落として盛大に割ってしまい、参拝客がトンビにアイスクリームを奪われてゆく瞬間を、目の前で目撃。  きっと、見かねた神様がこれまでに降り積もった罪と穢れをリセットしてくれたのでしょう。

江島の神社へ入り、一番手前の神社の少し奥の八角のお堂「奉安殿」には日本三大弁財天の一つ として知られている有名な「裸弁天」様がおられます。  

その名の通り全裸姿で、白い肌が印象的で、琵琶を抱えている美しい神様。(弁財天様は「開運・ 除災・音楽・芸能上達」の守護神。)

個人的には奥津宮、龍神の祀られている「龍宮(わだつみのみや)」が発する突き上げるようなパワーに圧倒されました。  

二番目にある「中津宮」は美しくなれるご利益もあるのだそうで、多くの女性が訪れるとのこと。島の最奥にあるパワースポット「岩屋洞窟」には行けなかったので、また次回は行ってみようと思っています。

神話の世界をすこし垣間見てみると、日本の神々はあまり細かいことを気にせず、あっけらかんとして明るく素朴で純真であることがわかりました。  

神々の子供である私たちもきっと、生まれた時はそうであったはず。  

しかし日常を送る上で、罪や汚れが降り積もっていき、忘れてしまっているだけ。
「わたしも子供のような、明るく素朴な心に返ろう」 

どこからともなく漂う、金木犀の甘い香りに深まる秋を感じながら、清々しい気持ちで江ノ島をあとにしました。

 

【プロフィール】

手作り石けん教室『soapmaking studio uguisu』主宰

chitose

自身の肌の弱さと子どものアトピーをきっかけに石けん作りに興味を持ち、学び始める。2016年葉山町の自宅にて手作り石けん教室「soapmaking studio uguisu」を立ち上げ、現在はワークショップ、自宅でのプライベートレッスン、オンラインレッスン、体系的に石けん作りが学べるオリジナルカリキュラムなどを実施中。アート作品のような美しい石けんが並ぶインスタグラムも人気。

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