葉山時間

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【コラム】 #心地よい暮らしと、石けんと。 第10回 〜本との出会いと、人間関係 〜

とあるSNSの投稿で図書館の本についてレビューされている方をお見かけして、「本といえば、買う」という流れがあたりまえだったのですが、近ごろあらためて『図書館』の利用を試みています。

増え続けて困っていた本の収納問題も終止符が打てるかも?と図書館の利用を数年ぶりにはじめましたが、ありがたさを再確認。もう図書館のない生活なんて考えられません。

そんな、素晴らしい図書館のメリットを3つあげてみようと思います。

①無料である

コスパのいい自己投資としてあげられる本ですが、チリも積もれば山となる。Amazonでポチり続ければ翌月には案外大きな金額になっていることもあるわけです。1冊1000円でも10冊購入すれば1万円ですから、ばかになりません。つまり、無料って素晴らしい。

②実は本を買ってくれる

図書館にない本も、リクエストをすれば蔵書として図書館に購入してもらえる可能性があることをご存知でしたか?中身がわからない本を買ってから相性が合わなかった…。というがっかりにもダメージが少ないですね。(お住まいの地域になくとも、他の市区町村の図書館から取り寄せもしてくれます!)

③返却期限がある

図書館ならではのシステムとして返却期限があります。期限があるからいやなのだ、と思うかもしれませんが、それがかえって良いということに気づいたのです。本を入手後に放置してしまう。という読書あるある「積読」にならずに済みますし、返却期限中に読み切れない時には、期限の延長もできるから安心。リミットがあるからこそ、限られた時間の中で読書を味わおうと思えるのです。

いかがでしょうか。

まだまだ図書館の良いところはたくさんあるのですが、こんなに素晴らしいシステムを使用できることに感謝しつつ、どんどん活用しない手はないですよね。

好奇心は若々しさの源です。

そんな若々しさの源である、好奇心をたっぷり満たしてくれる「読書時間を持つこと」が、じぶんをじぶんで内側から整え、満たすことにも繋がると思うから。

それから、良い本との出会いってどこか人間関係と似ているところがあると思っていて。

本にもどこか人格のようなものがある気がしています。人と人との相性と同じ。

1年前にはなんとも思わなかった本でも、1年後の自分にはとても響く本になっていたり。

その人のそのタイミングによって、なにが良い本かということはよくわからないものなのです。

つまり、その時の自分の状況やタイミング次第で、すごく良いものにもになるし、そうじゃない時に出会ったとしても、一切引っかからないものになってしまう、ということ。

良い本と出会い、視野を広げ、これからもどんどん学び続けていきたい。

【プロフィール】

手作り石けん教室『soapmaking studio uguisu』主宰

chitose

自身の肌の弱さと子どものアトピーをきっかけに石けん作りに興味を持ち、学び始める。2016年葉山町の自宅にて手作り石けん教室「soapmaking studio uguisu」を立ち上げ、現在はワークショップ、自宅でのプライベートレッスン、オンラインレッスン、体系的に石けん作りが学べるオリジナルカリキュラムなどを実施中。アート作品のような美しい石けんが並ぶインスタグラムも人気。

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