【コラム】 #心地よい暮らしと、石けんと。 第8回 〜日々をおよぐ〜
- 2021.12.27
- コラム
60兆個の細胞をもって生まれた人間にあたえられた、いのち。
いのちはそれぞれに一つで、一度だけ。
そして、自分のいのちがいつまでなのか知っている人はいません。
私たちは限りある時の中の、はじめの1ページを、いまこの瞬間に生きています。
決して止まることなく、流れ続けていく日々のなかで、みんなそれぞれ、時に見えないところでもがきながらも、懸命に泳ぎ続けているわたしたち。
そんな、絶え間なく流れ続ける日々の上を「できるだけ心地よく、ラクに泳ぐ」ためにはどんなことができるだろうかと、1年の締めくくりにイメージしてみることにしました。
・泳ぐためには、怖くても、飛び込まないとはじまらないこと
・泳ぐためには、力を抜くことがたいせつ
・泳ぐためには、流れに逆らわずに乗ってしまうことも必要
つまり、
未知のものにも飛び込んで、力まず、流れにまかせて、しなやかに形を変えながら行き当たりばったりだったとしても、旅を、ミッションをこなし続けていくことなのかな、と思ったり。
起きた事柄と得たものは全て、自分の糧にしてしまうこともわたしは忘れたくない。
少しわがままなくらいで、ちょうどいいと思うんです。
時には激流に飲まれても、うまく泳げなくても、
振り返ってみればかけがえのない瞬間だった。
と、プラスに捉えて。
歳を重ねることをマイナスと思わないことを学んで、わかることが、できることが一つでも増えていくことをよろこんで。
考えすぎはからだに毒で、ネガティブでさえも、じつは光の一部。
笑い声は、最高のおまじない。
答えはそのうち、向こうからやってくることにして…。
どうしたって止めることはできない時の中を、流れていく日々の上を
若い頃のじぶんよりは、少しゆったり泳いでいたいし
願わくば、たどり着いた眺めもたのしみたい。
今年もたくさん泳いだね、とじぶんをたくさん褒めて。
ユーモアとやさしさに包まれた、あたたかな一年の締めくくりとなりますように。
【プロフィール】
手作り石けん教室『soapmaking studio uguisu』主宰
chitose
自身の肌の弱さと子どものアトピーをきっかけに石けん作りに興味を持ち、学び始める。2016年葉山町の自宅にて手作り石けん教室「soapmaking studio uguisu」を立ち上げ、現在はワークショップ、自宅でのプライベートレッスン、オンラインレッスン、体系的に石けん作りが学べるオリジナルカリキュラムなどを実施中。アート作品のような美しい石けんが並ぶインスタグラムも人気。